希望通りに子どもを持てない社会になっている
Hola!
少子化問題、よく聞きます。地球上は人間だらけなんだから、ちょっとくらい減ったっていいじゃない。そしたら地球温暖化が改善する。東京の人混みは凄すぎるでしょう?満員電車に乗りたくない。GWの規制ラッシュがひど過ぎ。人口が減れば良くなるはずだ。
なーんて考えてました。勝手な妄想なのは自覚してましたので、ちゃんと調べたいと思います。
まずはデータの確認から。
内閣府の少子化対策白書(H30年度版)にはこんなデータがありました。
人口データ
総人口の傾向
・2017年は1億2,671万人。
・2010年をピークに減り続けている。今後も減り続け、2055年に1億を割る見込み。
放っておいたら、いったいどこまで減るのでしょうか?どんな社会になるのか、興味が半分、このまま日本人が絶滅するんじゃないかという不安が半分な気持ち。
年齢別の傾向
・14歳以下の人口は1955年以降減り続けている。今後、2065年まで減り続ける見込み。
・15~64歳の人口は1995年をピークに減り続けている。今後、2065年まで減り続ける見込み。
・65歳~74歳までの人口は1950年以降、増え続けている。今後、2040年まで増え続ける見込み。
・75歳以上の人口は1950年以降、増え続けている。今後、2030年まで増え続ける見込み。
子どもはずっと前から減り続けているんですね。しかし政府が「ん?出生率低くね?ヤバくね?」って気づいたのは1990年だそうです。
一方、65歳以上のお年寄りは増え続けています。これは医療が発達してくれたおかげでしょうか。いいことです。
少子化の何が問題なの?
社会保障費や年金の仕組みにおいて、維持する世代が減り、利用する世代が増えることで、維持できなくなることが問題なのだと思っていました。だから政府は子どもを増やせ!働け!税金払え!って言っているのだと。内閣府HPによると以下が問題と感じているようです(2015年12月2日時点)。
・働き世代が減る→経済規模の縮小→生活の負担が増加
・社会保障制度と財政崩壊の危機
私の考えで半分は当たっていました。どちらの問題も私たちの生活にダイレクトに効いてきそうですね。その中でとても恐ろしい危機は「労働力不足を補うために長時間労働が深刻化」ということです。すでに残業を前提に業務をしているのに、悪化したらもう働けません(苦笑)。
そんなわけで、少子化による諸問題を回避するため、政府はいろいろな対策を打っています。少子化対策というのは、要は、経済のために、社会保障制度を維持するために子どもを産んでくれと言うことですよね。正直、そんなこと言われたくないのですが、政府の立場としてはしょうがないのでしょうか。
なんだかモヤモヤします。
望みどおりに子どもを持てない社会になっている
内閣府HPにはもう1つ面白いことが書いてありました。夫婦にたずねた2010年のアンケートによると、理想的な子どもの数は2.42人。それに対し、実際の子どもの数は1.85人と少ない。つまり、望みどおりに子どもを持てない夫婦が多いということ。その原因は社会にあり、結果として子どもの数に表れているようです。
さらに、2002年のアンケートでは、子どもを持つことを理想と考える理由として「子どもがいると生活が楽しく豊かになるから」「結婚して子どもを持つことは自然なことだから」が1位と2位でした。私もこの意見には同意です。しかし、上記の数値の通り、現実には望みどおりに子どもを持てていない夫婦がいます。
望みどおりに子どもを持てない社会になっている、ということは大きな問題です。まずはこの問題への対策が必要だと思います。少子化の影響として「経済規模の縮小」や「社会保障費と財政崩壊の危機」というのは事実でしょう。しかし、子どもを増やしたいという理由としては不純です。基本的に、子どもを産むかどうかは夫婦が決めてもらいたい。産んでほしい!なんて頼まれたくないですし、誰にも頼んでほしくない。しかも、経済のために!社会保障制度の維持のために!なんてもってのほか。
まずは、夫婦が望みどおりに子どもを持てる社会になってほしいですね。そのための施策なら喜んで受け入れます。
夫婦が望みどおりに子どもを持てない理由として、長時間労働が大きいと個人的には思います。長時間労働が常態化しては、子どもはおろか、恋人を持つ余裕すら無くなります。だから、残業リーマンとしては働き方改革を応援します!定時帰宅、有休取得は当然!さらに、週5勤務の壁も崩し、自由な働き方をさせてもらいたい!
長時間労働にいいこと無し!